略語

僕(「私」という一人称はやめました。なんか堅苦しくて)は「ファミリーマート」のことを「ファミマ」と言ったり、「東京ディズニーランド」のことを「TDL」と言うように、言葉を略して使うのが嫌いです。英語でも ASAP(As soon as possible) とかあまりメールに書いたりしません。「2チャンネル」で使われる特殊な用語も嫌い。

なぜなら、そういう言葉は、ほぼ 100% 相手に通じるというわけではないからです。そういった略語・言葉が初耳な人には、言葉の意味を聞き返すか、自分で調べる、というような新たな手間を与えます。

こうした略語を使う側は、略すことによってタイプ量・余計な説明を省くことができるのかもしれないけど、代わりに、受け取る側にもしかしたら何倍もの手間を与えているのかもしれないのです。「え、それってどういう意味?」と聞き返されたときに、「そんなことも知らないの?」という侮蔑を与える人なんて最悪。こういう、人のことを考えていなくて、閉鎖的なところが嫌なのです。

でも、これを読んで、ちょっと考え方を改めようかな、という気になりました。

http://www.jintec.com/sinbun/index.html

の「二十一世紀の読み方──二つの先例」という記事です。

携帯電話の

あの小さな画面に、自分の気持ちを表すために文字を駆使する姿は、俳句や川柳、短歌の文化に通じているように思えてなりません。メールにも言葉を略したり、絵文字を使ったりと創意工夫が見られます。ここは日本人の天才的な言葉遊びのDNAが息づいているのかもしれません。

だそうです。面白い考え方です。

好き嫌いの問題はどうしようもありません。言葉を略したり、一部の人しかわからない言葉を使う、というのはやっぱり嫌いですが、でもこういう面もあるのかもしれないということで、認めることにしましょう。