シリコンバレーツアー Google 編

jishiha2004-09-20


来月には日本に帰国してしまうので、こちらにいるうちに、かねてからやろうと思っていたネット関連企業を廻るシリコンバレーツアーを実行した。ツアーといっても、今日は日曜日。どこの会社もやっていないので、建物を見るだけ、ロゴの看板の前で写真を撮るだけのツアーだ。それでもなかなか楽しかったので、こちらに在住している人、あるいは出張などで来る機会がある人でネット関連のサービスに興味がある方にはお勧め。


はてなダイアリーは1日1枚の画像しかアップロードできないけれど、廻った企業につき1枚は写真を載せたいので、今日から、本日廻った会社を1社ずつ1日ごとに紹介したい。途中で面倒になってしまいこの企画、やめてしまうかもしれないので、廻った順番には関係なく、書きたい会社から紹介しよう。


今日は、そもそもこのツアーをやろう思ったきっかけだった一番見たかった会社を紹介する。最近 IPO したばかり、シリコンバレーで今一番注目されているといえばこの会社、Google だ。


噂には聞いていたけれど、今日廻った会社の中では最も会社らしくない会社。敷地内にはビーチバレーのコートがあるし、屋外でも食べられるようになっている食堂はグーグル色の赤青黄緑のパラソルがならんでいるちょっとしたリゾートのレストランといった感じ。Visitor Lobby 側から敷地を抜けて反対側に出ると、だだっ広い芝生が広がる、そこははっきりいって公園。人口の小川が流れていてマイナスイオンが一杯で、Google 社員はここでマイナスイオン効果の力を借りて日々 Innovative なアイデアを生み出すんだろうか、などと想像する。


日曜日なので閉まっている Visitor Lobby のドアから受付を覗くと、検索ワードらしきものが次々に現われるディスプレイを発見。リアルタイムで世界の誰かが Google に入力したキーワードをサンプリングしたものなのだろうか、あるいはデモなのかわからないけれど、様々な言語で現われるキーワードから Google が世界中で使われていることを実感できる。


日曜日なのに、Google Tシャツを着た Google 社員の何人かとすれ違う。会社のロゴ入り Tシャツを着て休日出勤とは、皆会社を愛しているんだな、と感じる。今日廻った会社の中では、駐車場にとまっている車の数が一番多いし、人の気配が一番したのが印象的。上り調子の会社は休日出勤の社員が多いのではないか、という仮説を思いつく。すれ違った4人グループのうちの一人はフリスビーを持っていた。フリスビーでちょっと休憩、一汗かいたあと、さて仕事に戻ろうかといった雰囲気だった。


なぜか海賊の旗がはためいていたり、食堂に貼ってあった BBQ パーティーの案内によるとバンドまで呼んでしまうようで、遊び心一杯ではあるけれど、僕が感心してこれは非常に Google らしいと思ったのが食堂に貼ってあったこんなスローガン。

thousands of googlers.
dozens of dining options.
and one chance to make a friend.

lunch with a stranger


googlers とは Google 社員のことなのだろう。「数千人の Google 社員、数十の食堂メニュー、そして人と出会うチャンスは一回きり。毎日違う人とランチをともにしよう」といった意味なんだと思う。つまり、同じ人ばかりとランチを一緒にするのではなく、とびきり優秀と言われている Google 社員のいろんな人とコミュニケーションを取りあい、情報をそしてアイデアを交換しよう、ということなのだろう。


僕はこのスローガンを読んでなんだかじーんとしてしまった。人を一番の財産と考える Google のパワーを感じる言葉だ。「この会社は強い」と思うと同時にますます Google という会社が好きになった。