Not bad

僕の勤める会社の同僚のほとんどはロシア人だ。彼らは数学が得意。旧ソ連諸国は東欧・中国と並んで数学オリンピックの上位常連国だ。チェスも強い。そんな彼らとプログラミングは相性がいいのでソフトウェアの開発者にロシア人は多い。

彼らに How are you? と尋ねると、たいがい返ってくる答えは Not bad だ。日本の英語教育の決まり言葉 Fine, thank you ではない。アメリカ人は Good とか Great などたぶん調子が悪かったとしても常にポジティブな反応を返す。でもいつもポジティブという考え方は日本人の僕にはどうも合わない。むしろロシア人の反応の方がしっくりくる。

「調子はどう?」と聞かれたら僕含めほとんどの日本人は「まあまあ」と答えるのではないだろうか。だったら、How are you? の答えは日本人なら、Not bad あるいは so, so だ。

このようにけっこうロシア人的考え方と日本人的考え方は似ていて、僕はアメリカ人よりもロシア人の方に近いものを感じることが多い。