子供の言葉

2歳半になる息子がたくさんしゃべるようになった。日本に2ヶ月間帰っていた間に急速に成長した。

会社の同僚にたくさんいるロシア人にこのことを話すと、自分の子供の場合もそうだったと、つまりロシア人の子供もロシアに一時帰国した後急速にしゃべるようになることが多いと、同意してくれた。

あるロシア人曰く、アメリカで生活しているとテレビの音や外出したときに周りから聞こえてくる全ての音が英語であるのに対し、子供の両親が話しかける言葉はネイティブの言語、つまり僕らの場合は日本語なので、子供にとっては簡単に解けないパズルのようなものなのだと。

それが一時帰国し、テレビの音も街の音も全てが日本語で、両親が話す言語と一致した瞬間、パズルが一気に解けて、子供はすごいスピードで話し始めるのではないか、ということだった。実際その成長を体感してみて、この説に一理あるような気がする。

息子のしゃべりで気にいっているのが2つある。

一つ目は、日本で子供科学館に行ったときのこと。ロケットの模型を指差し、「これなあに?」と聞くので、「ロケットだよ」と答えてあげると、自分のポケットに繰り返し手を入れてみて、「こういうやつ?こういうやつ?」と言うのだ。いいボケをしてくれる。

二つ目。電車が大好きな息子のお気に入りの遊びは、僕が人差し指と中指をテーブルや地面につけてホームで待っている人の代わりをしてあげ、息子はおもちゃの電車を操作して乗せてくれるというもの。ある日、電車の代わりにパトカーのおもちゃを操作して「ピープー」「ピープー」と言いながら、ホームで待っている指人間のところに横付けし、明るい声で「乗っていいよー」。こんなパトカー現実にあったらと思うと苦笑してしまった。

子供の語る言葉は面白い。毎日笑わせてくれる。